(A note of travel) 

    中国 西安
                      Last Update   December 16, 2008

 訪問(2008年11月27日〜30日)

 3泊4日で、中国 いにしえの都、西安(唐の時代には「長安」)に 行ってまいりました。
 関空(関西)からの参加は43名。バスで いっしょに観光を楽しみました。
 
 私は 今回で、3回目の中国旅行。

1.前回の中国旅行同様 今回のツアーの整理も兼ね、アルバム形式で 以下 ご紹介します。

第1日目
 
関空・中国国際航空にて空路 北京へ       中国に入国後、国内線に乗り換える(北京首都国際空港)

 
西安(西安咸陽国際空港)着   現地ツアー会社のバスで夕食会場へ   西安料理

 
唐歌舞ショーを見学(陝西歌舞大劇院)

 

 


◎添乗員・現地ガイドの方から、注意事項の説明がありました。店での買い物は 各自納得して購入するように。また、スリに注意。とりわけ パスポートの管理に気を配るように・・ 等々
◎中国では、道路の横断は歩行者優先ではない。早い者勝ちとはいえ、車に注意しないといけない。
◎また、飲み水はミネラルウォーターを使用するようとのこと。現に、ホテルの部屋には毎日 ペットボトルの水を用意してくれてました。
 ただし、ハミガキ、ウガイなど 飲み込まなければ、水道水を使っても問題ないようである。
 西安の水道の水源は、黄河の支流。水不足の心配はないらしい。

◎海外旅行では 文化、習慣の違いに気付くことが多々ある。何事も プラスに考えたいもの。
◎今回の旅行期間中について、両替は、五千円==>330元。


第2日目
 
ホテルでの朝食                    秦始皇帝兵馬俑坑(しんしこうてい へいばようこう)博物館へ

 
博物館まで電気カートに乗る(約1.5キロ)      兵馬俑は、世界八番目の不思議と呼ばれている。

 
博物館は1号坑、2号抗、3号抗、秦始皇帝銅車馬陳列館から構成されている。

 
まず、秦始皇帝銅車馬陳列館へ

 
規模最大の一号坑(兵馬俑の数は約六千体)


現地で「秦の始皇帝の地下軍団」の解説本(日本語版)を購入。そこには、次のように紹介されています。
アメリカの元国務長官のキッシンジャー氏は3回も参観し、「世界で唯一無二の秦代の兵馬俑は私に深い感銘を与えた。・・・」と感想を述べられた。
フランスのシラク前大統領は、「世界にはもともと七大奇跡があったが、秦俑坑の発見は八番目の大奇跡といえよう」と記帳された(1978年)とのこと。



解説本によれば、「中国歴史上、ほとんどの帝王は最高の支配的地位を保ち、人間世界の栄耀栄華をいつまでも享受するため、一生に次の二つの事を非常に重んじた。
一つは不老長寿の術を求め、永遠の長寿を望んだこと。二つは陵墓を築造すること。自然法則に反する一番目の夢が実現できない場合、陵墓づくりが帝王の生活の中でこの上なく大きな精神的なよりどころとなった。」
「秦の始皇帝陵は その当時の秦代の地上王国の複製品であり、再現である。秦の始皇帝綾の重要な構成部分の兵馬俑坑も一種の模擬と象徴であるにちがいなく、それは秦代の都と要衝地帯を守る近衛軍である。」とのこと。



始皇帝の業績を語る上で重要なこととして、三つの統一が挙げられる。つまり、全国の度量衡を統一したこと、全国の貨幣を統一したこと、そして 全国の文字統一したこと。
また、戦国時代各国が築いた長城をつないで、世界的に有名な万里の長城を築城したこともよく知られています。


 
3号抗

 
そして 最後に 2号抗へ

 
駐車場                     車窓から見る始皇帝陵(東へ1.5キロの地点に兵馬俑坑がある)
陵墓の中には地下宮殿があり、科学的調査からも 豊富な埋葬品があることが分かっているらしい。でも、未だに 発掘されていないとのこと。

 
華清池(かせいち)                       有名な温泉池である

 
唐の玄宗皇帝と絶世の美女楊貴妃のロマンスの地として有名       楊貴妃の浴槽

 
昼食・麺料理                          刀削麺の実演

 
西安古城壁・北門の入城式

 
ここで、「西安入門証と城門の鍵(レプリカ)」を授かる。

 
唐代の衣装を着た人々が、歌や踊りなどで歓迎してくださいました

 
城壁の上へ

 
西門まで電動カートで移動

 
582年に建てられ、現在のものは1370年に建設された。城壁の長さは13.74キロ(11.9キロともいわれる)。

 
西門に到着し、通ってきた城壁を望む           西門から城壁の内側の街並みを望む

 
シルクロードを望む(西門が出発点)

 
シルクじゅうたん工場見学・日本語で説明してくださいました。
西安はシルクロードの起点であり、西域から多くの文物がもたらされた。絨毯はその一つ。
高級な絨毯ともなれば 織るのに、熟練職人2人で1年も要するとのこと。
同じツアー参加者の中に 値引き交渉の上 持ち帰りに便利なキャリーバッグを付けてもらい、(日本で買うより安いと)購入する者も・・


 
大雁塔(だいがんとう)
648年に建てた慈恩寺の境内に立つ塔(塔は 701年に再建)で、西安のシンボルの一つである。
もう一つのシンボルは鐘楼。西安の中心地、城壁内にある木造建築で、すでに600年の歴史がある。


 
652年にインドから帰った玄奘三蔵法師の願いにより、境内に大雁塔を建て 経典を保存することにしたとのこと。

 
現在は七層で、高さは64メートル。内部の木製のらせん階段を登ると、最上部まで行くことができる。

 
最上階(7階)からの眺めはすばらしい

 


夕食は火鍋料理

 
夕食後、希望者のみ 足ツボマッサージへ      80分、肩・腰も揉んでもらい、癒しの原点に触れる。


◎日本の仏教の ほとんどの宗派は 長安から入ってきてる。
◎西安は中国のほぼ中心に位置する。中国では北京時間というが、西安を基準にしてあるとのこと。
◎西安は、中国の中でも経済的に恵まれているほう。
◎ホテル宿泊のチップは 特に必要ない。気持ちがあれば、一人10元程度。



第3日目
 
宿泊ホテル                           朝食後 しばし 付近を散策

 
碑林博物館                           宋の時代に建てられた孔子廟を利用した博物館

 
716年(唐の時代)に作られたといわれる釣鐘      王義之など、書道の大家の作品が立ち並ぶ。

ことに
書道愛好家に人気が・・

 
書院門街を散策

 
デパート(入口付近)の美術博物館へ     中国でもクリスマスが受け入れられているようである。


昼食は四川料理

 
陝西歴史博物館(せんせいれきしはくぶつかん)   唐代の建築様式を取り入れた大規模な博物館


中国の五千年の歴史を一度に巡ることができる。

 
青龍寺(せいりゅうじ)
青龍寺は 隋の582年に霊感寺として建立され、唐の771年青龍寺と改称された。その後11世紀には廃寺と・・

  
日中国交回復した後 日中両国共同で、日本仏教界は青龍寺の境内に 空海記念堂と空海記念塔を建立。

 
                               恵果空海紀念堂(1984年建立)

 
空海はここで 恵果法師を師として、密教を学んだ。

 
知恵の輪<数珠の形、ゼロを意味する>          空海記念碑
                    西安市と日本の四国四県の共同事業として、1982年に建立された。

 
青龍寺は、四国八十八ヵ所巡りの0番所といわれている。持参した朱印帳に朱印を頂く人も・・
全員が、「第0番札所」の空海像の描かれた朱印を頂く。


工芸品店

 
西安市観光局副局長(向って左)、歓迎のご挨拶     中国民族楽器の演奏
この日の夕食は、日本からの5つのグループが一堂に会して(130名)の大宴会


少年カンフーショー

 
回民街(かいみんがい)散策と夜景見学(午後9時〜10時)・オプショナルツアー
城壁の内側にあり、いろいろな露店が並ぶ。夜は西安で最も賑わいがあるといわれている。


 
イスラム教徒で活気に溢れる回民街
さまざまな人々が訪れたシルクロードでは、民族、文化、宗教、あらゆるものが交錯し、すばらしい文化を・・



ライトアップされた鼓楼

◎空海が長安に渡ったルートは、福建省・赤岸鎮(福州)に漂着、上陸の許しを得るのに難航したが どうにか認められ、杭州を通って長安に。3ヶ月を要したとのこと。
◎中国の行政区分は、基本的には 省、地級、県級、郷級という4層の行政区から成る。西安市の人口は400万、県も含めて700万とのこと。
◎中国で 携帯電話を持っている人が5億人。今や 世界一とのこと。
◎中国では、 「8」の数字が 縁起がいいということで人気がある。昔は 「9」が人気あった。(今も 8に次いで人気があるとのこと)
◎中国は 男女平等の社会。家事を手伝う男性が多い。そもそも、働いている女性が多いからとのこと。
◎西安市の住民の90%は マンション暮らし。一戸建てに住む人は 超金持ちであるとのこと。もっとも、中国では 土地は 国有財産。
◎中国の大学のランクに、bPとbRはない。bQにランクされるのは、清華大学と北京大学。地方に有名大学が多いこともあり、bRも決められないとのこと。
◎長安と日本の京都の街作りの違いといえば、城壁の有無である。当時は、今の城壁の6倍もの広さがあったとのこと。



第4日目
 
西安城壁の西門                        起点(西門)から、シルクロードを望む
朝食後、出発までに 時間がありましたので、西安城壁の西門まで 往復の道のりを散策(片道 約2キロ:30分)
幸い、宿泊のホテルは シルクロードに面してありました・・



北京首都国際空港経由で帰路に

◎今回の中国旅行に 携帯電話を持って行きました。今は 海外でも使えるタイプがあるので便利。現地のガイドさんから、ご自身の携帯番号を控えておくようにと ツアー参加者に教えてくれました。万一、はぐれたきなど 安心できます。
◎食事では、ご飯(チャーハンの場合も)もいただきました。コメは粒が長く、パサパサしたものが多いのが特徴。日本のコメの味には及びません。
◎ホテルは 四つ星でしたし、施設そのものは日本のホテルと それほど変わりありませんでした。しかも、ビジネスコーナーがあり、インターネットを有料で利用可能。(30分で35元)
 でも、残念ながら 中国で使われているPCには、一般に 日本語変換機能は備わってないようです。
 また テレビですが、NHKの海外向けサービス「NHKワールド」を見ることができました。

◎今回のツアー出発前に、日本気象協会の世界の天気で 西安の週間予報を・・
 幸運にもといっていいのでしょうか、予報どおり 現地では 連日 日本晴れ(いや 中国・シーアン晴れ)でありました。
 (ご参考:リンク)
 http://tenki.jp/world/point-334.html
 気温も 旅行期間中は、和歌山とそれほど変わりありませんでした。最高気温、最低気温 共に、4〜5°C低い程度。
◎そして 何よりも、中国と日本の歴史を考えますと、当時 世界最大の国際都市であった 長安(西安)の文化・技術を、惜しみもなく提供してくれた そのご恩は 決して忘れてはいけないと思います。
 それだけ 深いつながりのある都市を訪れたのですから、何時もになく 好奇心旺盛に・・



2.西安で購入した書物、入場券など

 




DVD







 
西安入門証と城門の鍵(レプリカ)



(ご参考 : リンク)
中国旅行ガイド
西安観光案内
◎ 中国旅行安全の基礎知識